
様々な方の「お気に入り絵本」「おすすめ絵本」をご紹介するシリーズ。
第24回目は福岡市早良区を拠点に活動している『ひなた絵本店』の畑中直子さんに伺いました。
300年まえから伝わる とびきりおいしいデザート
エミリー・ジェンキンス/文
ソフィー・ブラッコール/絵
横山和江/訳
あすなろ書房
フルーツに生クリーム、そして砂糖があれば、だれでも簡単にできるデザート、フルーツ・フール。その起源は古く16世紀、ヨーロッパ最古のデザートといわれており、現在にいたるまで、世界のあちこちで作られ続けています。
本書は、4つの時代、4つの場所にスポットをあて、それぞれのおいしいブラックベリー・フールの作り方を紹介していきます。
環境や技術、材料の入手方法、食事の様子や家族の在り方は変わっていっても、ボウルをなめたくなる気持ちは、どの時代もいっしょ。
身近なデザートひとつから、いろいろなことが学べる楽しい絵本です。
うみ ざざざ
ひがしなおこ/さく
きうちたつろう/え
くもん出版
海を体験する子どもの感覚を、ひがし なおこ氏が時に楽しく、時にせつなさを感じる言葉で表現。
きうち たつろう氏の描く、ニュアンスの違う青が重なり合う海も、息を飲むほど美しく夏に誘ってくれる、そんな絵本です。
ハンバーガオー
丸山誠司/ 作
小峰書店
あー おなかすいた
ハンバーガー たべよう!
ハンバーガー屋さんにやってきたおとうさんとおかあさんとぼく
おおきく くちをあけて ハンバー…
ガオ━━━━━━
ライオンとトラになっちゃった!
おとうさんのは ハンバーギャオー
どうなる どうなる?
ワクワク・ドキドキ、是非親子でお楽しみください!!
こよみともだち
わたり むつこ/作
ましま せつこ/絵
福音館書店
1月さんから12月さんがそれぞれ住んでいる、12軒のこよみの家がありました。12人はひとりぼっちで住んでいたので、それではつまらないと次々と隣の家の扉をたたいて、一緒に遊びはじめます。そして、12人は一年の変化を楽しみながら、どんどん友だちになっていきました。最後はみんなで一緒に暮らそうと「こよみのいえ」に引越します。「こよみのいえ」は、読者が自分で扉を開けるしかけになっています。
大人に読んでほしい!
ちびゴリラのちびちび
ルース・ボーンスタイン/さく
いわたみみ/やく
ほるぷ出版
ジャングルに生まれたゴリラは、仲間の動物たちみんなに好かれています。カバ、ライオン、キリン、ヘビ……森の動物たちとちびゴリラの交遊をユーモラスに描いています。
今回教えてくれたのは
『ひなた絵本店』
畑中直子 さん
店主の畑中さんは、2児のママ。図書館で絵本を借りて読むうちに絵本の魅力を知り、大人でも絵本を楽しめることに気が付いたそう。その魅力を多くの人に伝えたいと思い、絵本屋さんになりたいと思うようになったそうです。2021年、糸島のシェア型書店「糸島の顔がみえる本屋さん」で、1年間活動したのち、2022年6月に移動絵本屋「ひなた絵本店」を開業しました。
福岡市早良区を拠点とし、マルシェ出店や保育施設への出張販売などを通して絵本をお届けしています。出張販売や、お取り寄せのご依頼も随時承っています。