様々な方の「お気に入り絵本」「おすすめ絵本」をご紹介するシリーズ。
第8回目は福津市にある小さな図書館「うらんたん文庫」の店主、坂元美由紀さんに伺いました。
ヤマネコ毛布
作・画/山福朱実
復刊ドットコム
ある日、森に住むヤマネコは、旅に出ることに決め、森の仲間たちにそう告げます。
それを聞いたハリネズミは、仲間たちに針と布を配り、それぞれの思い出を「刺繍」して、ヤマネコへの餞別にしようと提案します。
森の仲間、サル、トラ、カワウソ、オオカミ、トリ、ノウサギ… それぞれが、ヤマネコとの思い出を針と糸にこめて刺繍します。その思い出は、決して楽しいものばかりではありません。痛かったことも、悔しかったことも、それぞれがヤマネコと過ごした時間を縫いこんで…。
ヤマネコは、そんな仲間たちとの「思い出」を担いで、新たな一歩を踏み出すのです。
落ち着いた色合いの、美しい木版画で綴る、温もりあふれる一冊。
卒業のシーズンに是非、手にとってほしい“旅立ちの絵本”です。
一度廃版となった後、ずっと残したい絵本として再版された人気の絵本です。
おべんとういっしゅうかん
作・絵/出口かずみ
学研プラス
きょうのおべんとう、なあにかな? ふたをあけるとウインナーにハンバーグ、たまごやきなど大好きなおかずが! 月曜日から日曜日まで毎日楽しいおべんとう! おべんとう形もうれしい、気鋭の絵本作家、出口かずみのユーモアあふれる食べ物絵本。
きいちごだより
古矢 一穂/絵
岸田 衿子/文
福音館書店
リスのりすえちゃんは、クマのくまたくんへ手紙を出しました。「けさ、かわへおりる道で、みかん色のきいちごをみつけました。おじいちゃんが、“こりゃうまい、もみじいちごだ”といって、四つたべちゃった」くまたくんは返事を書きました。「このごろ、ぼくは林のまわりで、くまいちごをたくさんみつけてる。どんどんたべて、目がまわりそう」楽しいお便りに案内されながら、繊細に描かれた実物大のきいちごの図鑑を楽しめます。
今回教えてくれたのは
うらんたん文庫
店主 坂元美由紀さん
「静かに本を読める場所を身近なところに」という思いで、自宅の納屋を改装した小さな図書館『うらんたん文庫』。立派な梁が活かされた温かみのある店内には、絵本の原画が展示されています。芸術系の本にも触れることができる【本とアートの空間】です。
【施設紹介】
うらんたん文庫
ご近所の方を優先させていただいています。駐車スペースが1台のみなので、ご来店の際はご連絡の上ご予約を頂いています。
詳しくはInstagramダイレクトメッセージでお問い合わせください。