
様々な方の「お気に入り絵本」「おすすめ絵本」をご紹介するシリーズ。
第23回目は福岡市東区を拠点に活動している『えほんっこしろくろ』の大森みどりさんに伺いました。
あのね あのね
えがしらみちこ/ 作
あかね書房
「あのね、きょうね」。男の子がおむかえの自転車に乗って、今日あったことをたくさんおしゃべり。のりでペタペタした工作、みんなで電車ごっこ、間に合わなくておもらし……。園の帰りの自転車でかわされる、親子の語らいを描く絵本。はじめは、その日に体験したこと、起こったできごとを、話したいけれど、まだうまく話せず、会話もクイズのよう。それでも、だんだん話しが上手になっていきます。主人公の成長が楽しい一冊です。
よるくま
酒井駒子(さかいこまこ)/作・絵
偕成社
ママ あのね……
あのね きのうのよるね、うんとよなかに かわいいこが きたんだよ。
夜、男の子が寝ていると、まっ黒な「よるくま」がお母さんをさがしにきました。男の子はよるくまをつれて、夜のまちへお母さんをさがしにでかけます。
母のにおい、あたたかさを思いおこさせるファンタジー。
さくらのふね
きくちちき/ 作・絵
小峰書店
春きたよ、春きたよ。川面に浮かぶ桜の花びらに嬉しくなったテントウムシは「さくらのふね」に乗って、山の生き物たちに春を知らせに出かけます。友達のハチやチョウ、カタクリやニリンソウの花たち、シカやカモなど、みんなで春を喜び合います。
どんな いろが すき
100%Orange/絵
フレーベル館
大人から子どもまで幅広く知られている童謡「どんないろがすき」を絵本化。子どもたちの色への興味を高める一冊。
大人に読んでほしい!
せかいねこのひ
井上奈奈/絵と文
新日本出版社
ある朝めざめたら、誰もが言葉を忘れていました。あいさつをするときも、電話をするときも、口から出るのは「ニャー」という鳴き声だけ。困った人たちは、こんな日は猫をお手本に過ごそうと決めました――。イライラしたとき、わかり合いたいとき、どんなふうに伝え合いますか?コミュニケーションのぬくもりをじんわり感じる絵本です。
※こちらの絵本はKISSA BOOKSより復刻版が発売される予定です。
今回教えてくれたのは
『えほんっこしろくろ』
大森みどり さん
えほんっこしろくろの大森さんは、東区三苫のカフェcarino coffee & BAKEさんで月1回お子様向けのちいさいおはなしかいと大人向けのehon cafe を開催しています。
「いつでも、どこでも、誰かのえほん読んで!に応えられるように…えほんを鞄に入れて歩いています。いつでもお声かけくださいね♪」