
様々な方の「お気に入り絵本」「おすすめ絵本」をご紹介するシリーズ。
第26回目は、子育てのお悩みに寄り添ってママも子どももハッピーになるカウンセリングをしてくれる『一般社団法人マミリア』の臨床心理士 鎌田 怜那さんに伺いました。
クリスマスものがたり
作:フェリクス・ホフマン 訳:しょうの こうきち
福音館書店
スイスの画家ホフマンが、イエス・キリスト誕生の物語を真正面から描いた作品です。ユダヤの国に、ヨセフとマリヤという若い男女がいました。ある日、天使ガブリエルがマリヤの前に現れ、「男の子を身ごもるだろう」と伝えにきました。そしてクリスマスの夜、ヨセフとマリヤの間に男の子が生まれ、天使の予言どおりにイエス・キリストと名付けました。
宗教を抜きにしても、これほど感動的で劇的な物語はほかにないでしょう。
クリスマスの過ごし方が変わってくると思います。子どもたちから聞かれた時に一緒に読んでほしい一冊。
ママに読んでほしい!
おこりんぼママ
作:ユッタ・バウアー 訳:小森香折
小学館
ペンギンのぼくは、ママにものすごくどなられたショックで、からだがバラバラになってしまいます。足だけになったぼくを助けてくれたのは……。ドイツの人気絵本作家の大胆なストーリーとほのぼのとした絵が魅力の絵本。
てぶくろ
エウゲーニー・M・ラチョフ 絵
うちだ りさこ 訳
福音館書店
おじいさんが森の中に手袋を片方落としてしまいます。雪の上に落ちていた手袋にネズミが住みこみました。そこへ、カエルやウサギやキツネが次つぎやってきて、「わたしもいれて」「ぼくもいれて」と仲間入り。
手袋はその度に少しずつ大きくなっていき、今にもはじけそう……。最後には大きなクマまでやって来ましたよ。手袋の中はもう満員! そこにおじいさんが手袋を探しにもどってきました。
さあ、いったいどうなるのでしょうか?
パパに読んでほしい!
こちょこちょ
はるな檸檬/作・絵
山口創/監修
文響社
「あかちゃんと、家で何をしてあそんでいいかわからない」
そんな声から生まれました。
臨床発達心理士の先生といっしょに作った、
0歳〜読みながらあそべる、はじめてのスキンシップ絵本。
だめよ、デイビッド
デイヴィッド・シャノン/作・絵
小川仁央/訳
評論社
どろんこで家に入るし、おふろでは大あばれ、おもちゃはちらかしっぱなし、あげくのはてに大しっぱい。やんちゃなデイビッドのいたずらは、とどまることがない。だからママは、いっつも「だめ、だめ、だめよ!」ってばっかり。いる、いる、こんな子!★
ぜひ、英語版の『 No,David!』もご覧ください。
今回教えてくれたのは
『一般社団法人マミリア』
鎌田 怜那さん
子どもの発達支援や、子どもとの時間を楽しみながら過ごせるよう子育て支援の活動をしている鎌田さん。その活動の中で、言葉にならない感情が見落とされていく場面をたくさん目にしてきたそう。せっかく感じたものが、扱ってもらえないまま消えていく寂しさ。大好きなママとパパから、そんな気持ちに気づいてもらえた時の子どもの喜び、親としての自信をサポートしています。
「せっかく生まれた感情を、大事に言葉にする」・・・子どもだけでなく、ママもパパもですよ!























