私のお気に入り絵本 ~vol. 11こたけまち絵本館「木のうた」喜久たみさん~
- 2021/9/1
様々な方の「お気に入り絵本」「おすすめ絵本」をご紹介するシリーズ。
第11回目は、こたけまちで絵本館「木のうた」を開館した喜久たみさんに伺いました。
くまさんどこかな?
高橋香緒理/ 作
河出書房新社
独特なハンド・メイド絵本(『夜の木』『水の生きもの』)で世界中を魅了したインドのタラ・ブックスから届いた魔法の1冊。本の構造の可能性を切り開く新しい絵本のカタチ。
本の構造の可能性を切り開く新しい絵本のカタチ☆
ページをめくって読む、という絵本の概念を覆す!?くまさんを探して探してぱたぱたぱた・・・まるで紙工作やカードゲームのようなワクワク楽しい感覚。親子一緒に好奇心をくすぐられます。
エリック・カールのイソップものがたり
エリック・カール/再話・絵
木坂涼/訳
偕成社
よく知られたイソップの11話を、エリック・カールが再話し、絵をつけた作品。作者流の味つけが楽しい、バラエティ豊かな1冊。あざやかな絵の魅力はもちろん、やさしい訳文は読みきかせにもぴったりです。
一枚一枚、色鮮やかな絵の中に描かれる動物たちの、優雅でオシャレな衣装。。。「ネコとネズミ」「アリとキリギリス」など、おなじみのイソップ童話11話が、エリックカール流に味つけされた新感覚童話。人生を愉しむ応援メッセージのようにも感じられます♪
「キツネと星」
ビックフォード=スミス/絵
スミス幸子/訳
2017年 アノニマ・スタジオ
森に住むキツネは、夜空にかがやくたったひとつの星がともだち。ある日、その星がいなくなり、さみしくてたまらないキツネは、勇気をだして星を探しに出かけます。さよならがはじまりになる、心温まるストーリー。贈り物にぴったりな、布貼り装丁の美しい絵本。
キツネの住む森の風景・・・葉っぱや木々、枝やつるなどの優れた描写は、まるで洗練されたデザイン画のように見る者の心を捉えます。
孤独なキツネにとって唯一の友だち「星」を探す旅。布貼り装丁の美しい絵本です♪
「木のうた」
イエラ・マリ/作・絵
1977年 ほるぷ出版
1本の大木を画面の中央にすえ、木をめぐる自然の変化をおいながら、生命への愛をうたいあげた美しい絵本です。イタリアの人気絵本作家イエラ・マリの代表作です。
当館の名は、この絵本との出会いをきっかけに生まれました。一年の四季を通じて、一本の木を舞台に同じアングルのまま描き出す、文字のない絵本。自然の移ろいの中で、大木と生き物らとの共生が美しく、尊く、描かれています。
今回教えてくれたのは
こたけまち絵本館「木のうた」喜久たみさん
大学を出た後、働きながらフリーで演劇活動をしていた喜久さん。子育てを機に、絵本の素晴らしさ奥深さに触れ、「モノ」としての絵本の価値、絵本に触れるワクワクする気持ちの大切さを来世につなげたいという思いから、私設の絵本館を開館しました。1階ではご主人が飲食店を経営中。3~9歳の4人のお子さんのママです。
こたけまち絵本館「木のうた」では、戦前~戦後に発行された希少絵本をはじめ、絶版本や書店では並ぶことの少ない珍しい絵本の展示、月や週替りで季節やテーマに合わせた企画展なども随時開催されています。
【施設紹介】
こたけまち絵本館「木のうた」
住所/〒820-1103 福岡県鞍手郡小竹町大字勝野 3765-56
電話/ 090-3572-9887(喜久)
開館時間/ 10:00 ~ 17:00
休館日/水曜日、第 4 日曜日
詳しくはInstagramダイレクトメッセージでお問い合わせください。