様々な方の「お気に入り絵本」「おすすめ絵本」をご紹介するシリーズ。
第15回目は連載開始第1回目にもご登場いただいた、福岡市東区塩浜の絵本店『たねぽけっと』店主の西坂靖子さんに伺いました。
にんじんとごぼうとだいこん
日本民話 絵/和歌山 静子
鈴木出版
にんじんが赤いのはなぜ? ごぼうが黒いのは? だいこんが白いのは…? おなじみの、楽しくてゆかいな日本民話です。
英語版もある絵本です。
森のお風呂屋さん
作・絵/とよたかずひこ
ひさかたチャイルド
森のお風呂にシカさんたちが入っていると岩の向こうから誰かの声が。小さなお風呂でクマの親子も入浴中。「かわいい赤ちゃんですなあ。」「ほんとほんと。いい月夜ですねえ。」心もからだもぽかぽかのみんなが帰ったあと…ぐらっ ぐらっ…。落ち葉をかきわけでてきたのは、小さなお風呂!?
きょうはそらにまるいつき
作・絵/荒井良二
偕成社
夕暮れの公園で、乳母車の中から赤ちゃんが空を見ています。東の空から、まんまるい月がのぼってきました。
バレエの練習から帰る女の子や、新しい運動靴を買った男の子、仕事が終わった洋裁店の親子や、ギターの練習をしている人、夕食のかたづけをするおじいさんとおばあさん。町に暮らす人たちも、ふと見あげた空にまるい月をみつけます。
公園にあつまった猫たち、山にいる熊の親子、海でジャンプするクジラの上にも、まるい月が輝いています。
それぞれの人が暮らす、それぞれの場所に、やさしい光がふりそそぐ夜。町の公園では、にぎやかなお祭りがはじまりました。
ゆっくりと夜空を見上げるきっかけになりそうです。
大きくなったらきみはなんになる?
文/藤本 ともひこ 絵/村上 康成
講談社
保育園アドバイザー歴17年の絵本作家・藤本ともひこさんが、毎年、卒園式で子どもたちに語りかけてきた言葉が絵本になりました。
おおきくなったら、きみはなんになる?
なりたいものは、きっと、いっぱいあって、みんなちがう。
いろんなことをやっているうちに、すきなものを、みつけることがある。
だれかがむりだって、いうかもしれない。でも、そんなのかんけいない。きみがやりたいことは、きみがきめるんだ。きみがやりたいことを、きみがやるんだ。
卒園・卒業というたいせつな時期の子どもたちへ送る、応援歌(エール)です。
コラム
今回教えてくれたのは
たねぽけっと
店主 西坂清さん 西坂靖子さん
絵本が大好きな夫婦で営む小さな絵本店。居心地の良い店内はずっと絵本を読んでいたくなる雰囲気。読み聞かせイベントなども開催しています。
【施設紹介】
住所/福岡市東区塩浜1-19-3
電話/092-608-0857
営業時間/10時~日暮れまで
定休日/木曜(臨時休業あり)