【子育てコラム】幼児期の発達について~子どもの発達が気になった時~

親子の関わり方は影響してる?どこに相談するの?どんなことをしたらいいの?
子どもが成長して他の子どもと関わりを持つようになると、発達の具合など気になることも。そんな疑問に、児童発達支援管理責任者の資格をもつ、社会福祉法人 柚の木福祉会 理事長の白谷先生に幼児期の発達についてお話を伺いました。

教えてくれた人

柚の木福祉会
こども発達相談 すりーる
理事長 白谷憲生 先生

1日15分を親子のワクワクタイムに!

社会性の発達のスタート地点は主として家庭です。
ママの優しい声かけ、パパとの遊びなど日ごろの関わりが、子どもたちの発達を促進するのはご存知ですよね。
ただ、現在は忙しい時代。なかなか思うようにいかない時もあります。

昔はおじいちゃんおばあちゃんや親戚のおじさんおばさん、近所の方などたくさんのことばが、子どもにシャワーとなって降っていました。
そのことばが子どもに勇気を与え、挑戦させ、嬉しくなったものです。

ことばの出が遅いとよく相談を受けます。ことばのシャワーの量も影響しているのでは?
テレビの視聴時間は平日休日とも3時間半程度と調査結果が出ています。
テレビとスマホを見る時間のうち15分を子どもたちの大事な未来づくりのために投資されませんか。

子どもの成長に必要だと思われる良い話や楽しい話をことばのシャワーとして、体でぶつかり合うスキンシップを毎日15分間浴びせ続けると、なんと1か月で450分=7時間半、子どもはその体験から何かを感じ、知っていく事になります。
これは、子ども自身が自分の考えで行動できるようになるためにも非常に大切なことです。創造性や個性を伸ばし、価値観や道徳心を育てる事にもつながっていきます。

ご自分が小さい頃読んで楽しかった本や図書館からお勧めの絵本を借りて一緒に読んだり、相撲を取ったり、野山を駆けたり、木に登ったり、15分はあっという間です。
ちなみに子どもの集中する時間は年齢プラス1分、大人が継続して集中できる時間は15分です。15分で十分。これを続けることです。
ワクワクしてテレビやネットより楽しい時間になること請け合いです。

関わり方・ことばを変えたら、子どもも変わる!

子どもの様子が気になったら、保護者の関わり方や時間、ことばの質などを書き出してみてください。

関わりが少なくないですか。大人と接するような関わり方ではありませんか。マイナスのことばが多くないですか。「~しなさい」と強制ばかりしていませんか。「それはダメ」と否定が多くないですか。褒めていますか。
ことば全体の1/2は褒めることです。子どもは自分からではなく、周囲の人たちからの仕掛けによって成長するものです。
関わり方をちょっと工夫するだけで子どもは大きく変化します。

こんな話があります。
お姉ちゃんは一人もお友だちができず、引っ込み思案で、いじめにあっていたため、お父さまの毎日の説教をやめていただくようお願いしました。
その日の夕方お母さまから「お父さんが突然ひょうきんになった。」と電話がありました。

その日から3か月、お姉ちゃんは明るくなり、お友だちがたくさんでき、いじめもなくなりました。弟も噛みつくことがなくなりました。
まずは、いつものお父さま・お母さまと違う「新しいパパママ」に変身するだけでも子どもにとってはとても良い環境となります。

心配ごとは各自治体の相談窓口に行かれると良いでしょうが、その前に、ご家庭でできることばのシャワーとスキンシップを始めてみませんか。
さあ、スマホを置いてテレビを消して「変身!」半年後のお子さまとパパママが楽しみです。

社会福祉法人 柚の木福祉会 子ども発達相談すりーる

〒811-2202 福岡県糟屋郡志免町志免4丁目22-11 ゆずのきテラス3F
     ☎ 092-937-6545

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