まばたきできない!流れ星をみにいこう☆彡

空気が段々澄んでくる秋。
中秋の名月など、何となく夜空が気になり始めます。夜が長くなり始めるこれからの季節に流星群を見に夜のお出かけをしてみませんか?

そもそも流れ星って?

流星(画像提供:福岡市科学館)

宇宙空間にある砂粒ほどのチリが大気に飛び込んだとき、大気と激しく衝突して大気や気化したチリの成分が発光する現象です。
飛び込んでくるチリの大きさは、典型的なもので直径が1mmから数cm程度。より大きなものが飛び込んできたときは、『火球』のようなとても明るいものになります。

夜空にある星(恒星)よりも、私達の住む地球により近いところで起こった現象なのです。夜空に輝いている星たちとはまた違った身近な現象なのですね!

『流星群』はどうして決まった時期にたくさん流れるの?

太陽の周りを回る天体は、地球のような惑星だけではなく、彗星や小惑星があります。数年に一度現れる ハレー彗星やヘールボップ彗星のような長い尾を引く彗星たち は、その通り道にたくさんのチリを撒き散らして残していきます。

百武彗星(画像提供:福岡市博物館)

地球がその通り道に差し掛かったときに、残されたたくさんのチリが大気に飛び込んでくることでおきるのが『流星群』なのです。
太陽の周りを1年で1周する地球は、毎年決まった時期に彗星の通り道を通過します。そのため毎年大体同じ時期に流星群が起きるというわけです。

ニュースなどで「今日が見頃」などと耳にしたり、極大日などという言葉が聞かれます。そのような予測ができるのは、彗星の通り道の密度を観測する事ができるためです。

彗星ってどんなもの?
わかりやすく言うと、汚れた雪ダルマです。運動場に降った雪で雪ダルマを作ったときのイメージです。(砂が混じって汚れているイメージがありませんか?)
太陽に近づくと溶けはじめて、中に混じっているちりや宇宙の砂などがばら撒かれていきます。

主な流星群一覧

流星群は、一年を通して様々な種類があります。 中でも有名なのは、『しぶんぎ座流星群』、『ペルセウス座流星群』、『ふたご座流星群』の3大流星群。  流星群のリストを参考にして、星空観察に出かけてみましょう!

流星群名 流星出現期間 極大
しぶんぎ座流星群 12月28日 ~ 1月12日 1月4日ごろ
4月こと座流星群 4月16日 ~ 4月25日 4月22日ごろ
みずがめ座η(エータ)流星群 4月19日 ~ 5月28日 5月6日ごろ
みずがめ座δ(デルタ)流星群 7月12日 ~ 8月23日 7月30日ごろ
ペルセウス座流星群 7月17日 ~ 8月24日 8月13日ごろ
10月りゅう座流星群
(ジャコビニ流星群)
10月6日 ~ 10月10日 10月8日ごろ
おうし座南流星群 9月10日 ~ 11月20日 10月10日ごろ
オリオン座流星群 10月2日 ~ 11月7日 10月21日ごろ
おうし座北流星群 10月20日 ~ 12月10日 11月12日ごろ
しし座流星群 11月6日 ~ 11月30日 11月18日ごろ
ふたご座流星群 12月4日 ~ 12月17日 12月14日ごろ

出典:国立天文台「主な流星群」より

流星群を見つけるために

タイミング
流星群が最も活発になるのが「極大日」。その日に見に行くのが一番!
月明かりなどの影響を受けるので、ウェブサイトなどで極大日の月齢なども確認しておくといいかもしれません。
持ち物
秋から冬にかけては当然のごとく、夜はとても冷え込みます。防寒着はもちろんのこと、毛布や、持っていれば寝袋などが重宝します。ずっと上を向いて見ていると、首が疲れてしまい、痛くなることも。横になれるほど広い場所で見られそうなら、レジャーシートや、地面のがたつきが気にならないマットやクッションがあると楽に観察できます。子どもたちが退屈しないように、お菓子や飲み物も持って、夜のピクニック気分もいいかも!

場所
放射点がある方角が開けている場所が望ましいです。
とはいえ、必ずしも放射点のそばだけで流れるわけではなく、夜空のあちこちで流れるので、できるだけ空が広く開けているところで見られるのが一番です。
◎お勧めエリア
志賀島が穴場です。金印公園や潮見公園、海ノ中道の少年自然の家からは条件がよければ天の川も見えます。観察する場所の近くに人工的な光のない場所を選ぶとよいでしょう。

あると便利!
星座早見盤があると、星座が見つかりやすく方角も確認できます。あらかじめ流星群の放射点(流れ星が飛び出してくるように見える中心)に印をつけておくと、見る方角の見当がつけやすいです。
最近は、星空を見るためのアプリも充実しているので、それらを使ってみるのもいいかもしれません。

見つけ方のコツ

放射点の近くに目立つ星座があればそれを探しましょう。子どもたちは、事前に星座の形などを本などで見ておくと、スケールをそのサイズで想像してしまいます。実際の空では星座はとても大きく、イメージとのギャップで見つけられないことが多いので、例えばオリオン座ならば「空に手をかざして、パーがすっぽり入るくらいの四角を探すよ。」というと見つかりやすいです。
また、流星は放射点付近だけで流れるのではなく、様々な方向で見えるので、1点を注目するのではなく、ぼんやりと広い範囲を見渡すようにしましょう。
条件によって見える数は違いますので、なるべく長く気長に見る気持ちが大切です。

星座の神話も一緒に楽しもう!

夏のさそり・冬のオリオン
オリオンはとても体が大きく、力持ちな狩人。オリオンは、そのうち力を自慢するようになりました。見かねた女神ヘラは、オリオンをこらしめるために、彼の足元に大きなサソリを放ちます。さすがのオリオンもサソリの毒には勝てず、命を落としてしまいました。その後天に昇ったオリオンは今でもさそりが苦手で、サソリが東から夜空に上がってくると、西から逃げるように沈んでいくのです。

おおぐまの尾はなぜ長い?
おおぐま座はカリストという美しい女性で、大神ゼウスに見初められ彼の子どもを生みます。ゼウスの妻から嫉妬された彼女はくまの姿に変えられて、子どもと離れ離れに。成長した息子が狩人となって、森で見つけた大熊を母と知らずに射ようとした時、ゼウスが尻尾を掴んで天に引っぱり上げたことから尻尾が伸びてしまったということです。

お話を伺ったのは・・・

東若久小学校校長 荒木 信行 先生

福岡市科学館のクラブ活動も行っている先生。
「子どもたちは楽しい経験を沢山する事がとても大切」とおっしゃる先生の校長室には色々な生物や昆虫標本が沢山!休み時間には子どもたちが尋ねてくるそうです。
先生が感じる星の魅力は「忘れられる」ところ。壮大な宇宙に思いを馳せながらぼんやりと眺めていると、全てを忘れて明日からまた頑張る活力が湧きます。

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