先生の紹介
石田勝紀(いしだ かつのり) 先生
『一般社団法人 教育デザインラボ』代表理事。学習塾の起業・経営や私立中高一貫校の経営・教育改革を通じ3500人以上の生徒を直接指導。その経験で得た教育ノウハウは全国のママたち、教育関係者にも支持され、講演会やセミナーなどを通じて5万人以上の子どもたちを指導。『東洋経済オンライン』での長期人気教育連載コラムは累計8100万PVを記録!
『東洋経済オンライン』で執筆の教育連載コラムが人気の石田勝紀先生。講演会やママ向けの勉強会(Mama Cafe)、執筆活動など幅広く活動する教育専門家です。そんな石田先生に、今回は、子どもが楽しく勉強できる方法、環境づくり、タブレットの与え方、子どものタイプ別の対応法などについて聞いてみました!
Q1.子どもが楽しく勉強できる方法、自ら勉強したいと思う環境の作り方はありますか?
A. 子どもの好きなこと、 得意なことからやらせてみましょう。 好きなことを深く探求していくと、 その他の分野にも派生してできるようになる時がやってきます。本格的な勉強が始まる前の幼児期や小学校低学年くらいまでならクイズ形式にしてやるなどゲーム感覚で勉強をすると楽しくできて効果的です。そしてゲーム好きの子なら、「クリア」「バージョンアップ」 「チャレンジ」 など、 勉強する際にゲーム言葉を使ってみるなど、 その子の好きな分野にからめてあげると比較的スムーズに頭に入るようになります。
Q2.ネットとの繋がりがはずせないこれからの時代に、早めにタブレットなどを与えた方がいいですか?
A. タブレットに関しては、早くから渡せば良いという問題ではないと思います。 子どもはすぐ電子機器に関心を示すので、見たい、触りたい、 やりたいという気持ちになるでしょう。 最近では家にあるタブレットを子どもが使い、 動画を見るとか、 ゲームに触れる機会も自然と増えてきています。 その時に重要になってくるのがルール決めです。 ただし、小さい子どもには時間の概念がないため、お風呂に入るまでやるとか、ご飯を食べるまでとか、すでに習慣化されているものとくっつけて、やる時間を決めていくといいと思います。
Q3.子どもの性格によって効果的な勉強法も変わりますか?
A. 子どもには大きく分けて2つのタイプがあり、そのタイプによって取るべきアプローチ法が異なります。
マルチタスク型 ―価値基準は「損得」―
・無駄が嫌いで面倒くさいという言葉をよく発する
・効率性を好み、方法論、やり方、スケジュールなどが大好き
・秩序を好み、合理化できる
・自分が得するということがわかれば動く
オススメ→「スケジュールを作り勉強をややることのノウハウを教え、それをやることによってどれだけ”得”なのかについて話をすること」
シングルタスク型 ―価値基準は「好き嫌い」―
・一点集中型
・集中力抜群だが対象以外の周囲はあまり見えない
・好きなことは徹底してやるが、そうでないことは後回しにするかやらない
オススメ→「勉強の中でも、比較的やってもいいことをやることで、心が満たされると、好きではない領域のこともやってもいいという状態へと移行していく」
Q4.いけないとわかっているにも関わらず子どもを叱り続け、親としてダメだなと悶々とする毎日です。何かよい方法はないでしょうか?
A. 親としての自信をなくしたり、子育てに不安感を抱く方も少なくありません。 実は子どもの自己肯定感だけでなく「親自身の自己肯定感」を上げることも大切です。 そこで 「親の自己肯定感を引き上げる『3つの魔法の言葉』」をお伝えします。
■「面白いね~」 …この言葉はとくに嫌なこと、マイナスなことがあったときに使うと有効です。
■「ワクワクするね~」 …これは 「楽しむ」 という世界へ自分を持って行く言葉です。
今の自分を肯定できないのであれば、 別の概念である 「楽しむ」という世界へ自分を持っていくのです。 すると、 物事をプラス方向から見るようになったり、 目の前のイライラの見え方も変わり始めます。 ぜひ 1 週間だけでも意識して使ってみてください。 何かが変わっていくことでしょう。
石田先生のおススメの本
『前向きな子はすべてがうまくいく!』
前向きな子というのは、どのような状況であっても自分で判断し、前進していくことができます。前向きな子を育てるためにはどうしたらいいか、前向きになるとどんな良いことがあるのか、といったポイントをわかりやすく解説しています。
石田先生がこれまでに全国各地で開催したお母さん向けのワークショップ「ママカフェ」で寄せられた 400 人以上のお母さんの声を取り入れ、身近な出来事から子どもを変えていくコツを紹介しています。「ああ、うちの子も一緒だ」「そうか、こうすればいいんだ!」と、共感できることもたくさん!子育てに悩むお母さんやお父さんが、読んでホッとすることができ、ポジティブに子どもに向き合う元気をもらえるような本です。
著者:石田勝紀
発行:海竜社
定価:1300円+税
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